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2018年の映画はじめ『すばらしき映画音楽たち』

CROCOブログ 2018.1.11

こんにちは!

CROCO広報担当のアミです。

気づけば、もう1月11日!皆さん、今年の初映画はもう観られましたででしょうか?

 

私は1月1日(元旦!)に、塚口サンサン劇場さんで映画はじめをして参りました!

私の2018年1作めは…

『すばらしき映画音楽たち』です。

 

 

©2017 Epicleff Media.All rights reserved.

 

『ジョーズ』や『ロッキー』のテーマ、『スター・ウォーズ』の盛大なオープニング。

誰でも一度は聞いたことのある、数々の名作の映画音楽にスポットを当てたドキュメンタリー映画です。

『ジュラシック・パーク』や『ハリー・ポッター』シリーズのジョン・ウィリアムズや、『パイレーツ・オブ・カリビアン』のハンス・ジマーなど、ハリウッドを代表する約40人の作曲家たちのインタビューが収録され、名曲の創作秘話や、想像を絶するプレッシャーに悩まされる作曲家たちの本音が聞くことができます。

ヒット作の映像も共に流れるので、懐かしい映画を改めてスクリーンで観られることも、嬉しいです。

 

 

©2017 Epicleff Media.All rights reserved. 

『ダーク・ナイト』3部作のハンス・ジマー。

 

この作品の中で『E.T.』のテーマの解説があるのですが、私はそこで大号泣してしまいました。

 

小さい時に、テレビで放送されていて、何気なく観ていた『E.T.』。

すぐに映画に引き込まれ、大人たちから逃げる主人公たちを「逃げて!捕まったらダメ!」と応援していた気持ち、ETが宇宙に帰ってしまう切なさ、悲しいはずなのに力強く空を見つめる決意がこもった少年の瞳。

小さいながらに作品を精一杯楽しみ、色んな感情を巡らせた思い出があります。

 

この映画で、あの有名な自転車で空を飛ぶシーンがスクリーンに映り、テーマ曲が流れた瞬間、鳥肌が立ち当時の感情がよみがえりました。

小さい時、初めて『E.T.』を観た時の気持ち。私の中で、とても大切な映画体験です。

それを思い出し、気づけばドバドバ泣いていました。溺れるくらい泣いた。

 

この体験をして、音楽の力は凄まじいなあと思いました。

音楽を聴いただけで、映像が思い出とともにフラッシュバックする。

これは、決して映像だけの力では、できないと思います。

どんなに脚本が面白くても、映像が美しくても、「映画」は成り立たない。

登場人物の心情、状況、感情の起伏、そのシーンにマッチした音楽が組み合わさることによって、初めて観る人は心を動かされます。

 

 

 

©2017 Epicleff Media.All rights reserved.

 

また、有名な作曲家たちが、曲を作る上での苦悩を話すシーンが、とても印象的でした。

 

「制作費が高ければ高いほど、配給会社にチクチクプレッシャーをかけられる。」

自分の進行状況とは関係なく、上映日が迫ってくる。音楽が完成するまで、毎日毎日、不安で眠れない。」

「全てを投げ出して逃げ出したくなったことは何度もあるよ。」

 

巨匠と言われているジョン・ウィリアムズやハンス・ジマーもこのように話していました。

 

だけど、スタジオに何日もこもり、悩み、もがき、やっとの想いで完成させた曲たち。

それを、自分が指揮をして、楽団に演奏してもらい、形になった瞬間。

「その瞬間は、この上なく幸せだ。まるでわが子がこの世に生まれるようだ。」

と。

「音楽は、映画の鼓動だ。映画音楽に携われることを誇りに思い、演出家の一員として、よりよい作品にするために、私たちは奮闘し続ける。」

 

この言葉をハリウッドで活躍する人たちから聞けて、泣きそうなほど嬉しい気持ちになりました。(もう泣いてるけど)

 

去年は、ハリウッドで大物プロデューサーのセクハラ騒動があったり、アカデミー賞受賞俳優の性的暴行事件発覚があったり、本当に本当に悲しい出来事が多かったです。

だけど、この映画に出てくる人たちのように、悩みながら辛い思いをしながらも、本当に映画を愛しているからこそ、映画に携わり、魂を込めて作品を高めようと努力し続ける人たちは、変わらずいるんですね。

今、この作品を観ることができてよかったです。

命をかけて映画に生きる人々を観て、心が奮い立ちました。

いい映画はじめになりました。

今年も、たくさんの映画と出会えますように。

 

『すばらしき映画音楽たち』予告編